皮膚
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環状肉芽腫
その組織発生について
周 光平森田 秀樹浅野 翔一長 等相模 成一郎
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1986 年 28 巻 3 号 p. 219-226

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抄録

組織学的に mononuclear infiltrative 型の多発性の granuloma annulare の皮疹を, 電顕とmonoclonal抗体法とによって検索した。この結果, 病巣内の類上皮細胞には分泌穎粒とphagoaomeは認められず, ミトコンドリアの増数が証明された。Leu 3a 陽性リンパ球とLeu 2a 陽性リンパ球は病巣の辺縁部に存在し, 前者が後者に比し数的優位を占めていた。免疫グロブリンの沈着は全ったく認められず, 僅かにC3が病巣内血管に一致して証明されたにすぎなかった。
以上の検索成績と文献的事実とに基づき, granuloma annulare の組織発生について言及すると共に, 免疫病理学的見地からの類推を記述した。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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