皮膚
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S-8130の皮膚安全性の検討
早川 律子
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1986 年 28 巻 3 号 p. 242-250

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抄録

一般用医薬品外用鎮痛消炎エアゾール製剤として開発されたS-8130とその成分による皮膚刺激性の有無について, 健康成人ボランティア30名を対象に48時間 closed patch test, photo patch test を施行して検討した。closed patch test では配合成分の酢酸デキサメタゾンに±反応を1例認めたが, その他の成分, 製品では反応を認めなかった。Photo patch test では陽性反応は認められなかったが, 貼布後24時間に光照射前に判定した結果ではS-8130より酢酸デキサメタゾンを削除した賦香品・非賦香品に±反応を各4例と6例認めた。製品のS-8130では48時間貼布, 24時間貼布のいずれにおいても反応は認められなかった。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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