皮膚
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伝染性軟属腫に対する「ヨクイニンエキス散」の臨床効果
placeboを対照とした多施設二重盲検法による比較試験
ヨクイニンエキス散研究班
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1987 年 29 巻 4 号 p. 762-773

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抄録

ヨクイニンエキス散の伝染性軟属腫に対する有用性を検討するため, placeboを対照とし, 二重盲検群間比較試験を実施した。試験期間は12週で, 体重30kg未満は6g/1日, 体重30kg以上は12g/1日を連日経口投与した。有用度および試験開始後4週時の結節残存率において本剤はPlaceboに比し優れる傾向であった。層別解析の結果では, 男児で有意に優れ, さらにアトピー性皮膚炎合併群では優れる傾向が見られた。
副作用はヨクイニンエキス散で2例, Placeboで1例を認めたがいずれも軽微であった。
以上より, ヨクイニンエキス散は伝染性軟属腫に対し安全かつ有用な薬剤であると結論した。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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