皮膚
Online ISSN : 1884-541X
Print ISSN : 0018-1390
ISSN-L : 0018-1390
塩酸ロメフロキサシンによる光線過敏型薬疹
尾山 智稲坂 博寺村 正子杉浦 功人上田 宏
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 34 巻 4 号 p. 457-461

詳細
抄録

43歳と32歳の女性にみられた塩酸ロメフロキサシン (ロメバクト®) による光線過敏型薬疹の2例を報告した。
2例ともMED測定でUVA領域の短縮を認め, 塩酸ロメフロキサシン中止にて治癒した。治癒約1カ月後のMED測定では正常に復した。組織所見は急性皮膚炎の像を示したが, sunburn cellは認めなかった。以上より塩酸ロメフロキサシンによる光線過敏型薬疹と診断した。

著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top