1995 年 37 巻 5 号 p. 549-557
ロメフロキサシン (LFLX) による日光蕁麻疹および光線過敏症の合併例を経験した。皮疹は裸露部より出現, びまん性紅斑を呈していた。LFLX 100mg内服照射試験でUVA照射直後および48時間後に紅斑を認め, MEDは0.375J/cm2と低下していた。乱切光パッチテストにてLFLX10%petに陽性。内服時の患者血清in vitro照射試験における皮内テストで膨疹を確認した。外来性化学物質による日光蕁麻疹は大変まれとされており, 報告した。
他のニューキノロンでは内服照射試験, パッチテスト陰性。ナリジクス酸以外の5種の内服テストで裸露部にのみ蕁麻疹型薬疹が生じ, photo recall様現象と考えられた。