皮膚
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Annular Elastolytic Giant Cell Granulomaの1例
藤尾 往子山田 徹太郎
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1995 年 37 巻 5 号 p. 581-584

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抄録

84歳, 女性。体幹部中心に紅色丘疹が多発集簇し出現した。皮疹は融合傾向を示し, 浸潤紅斑局面を形成し拡大した。
組織所見では真皮中層の膠原線維の変性とそれを取り囲んでリンパ球を主とした斑状の細胞浸潤を認めた。エラスチカワーンギーソン染色でelastophagiaの像を認めたため, 本症例をannular elastolytic giant cell granulomaと診断した。
本症例は環状肉芽腫にも似た点があり, 自験例をふまえ両疾患の関連を考察した。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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