皮膚
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下肢静脈疾患の診かたと硬化療法の適応について
磯ノ上 正明谷 守小塚 雄民
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1995 年 37 巻 5 号 p. 628-637

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抄録

下肢静脈瘤硬化療法を施行するにあたり, 理解が必要な静脈解剖, 静脈疾患の最新の分類, 各種検査法, 文献, 関連学会を紹介し, 硬化療法の適応, 禁忌について述べた。
静脈疾患はその臨床症状, 成因, 罹患静脈の解剖学的部位, 血行動態上の病態の4つの観点によって分類される。深部静脈の閉塞, 逆流を伴わない表在静脈の1次性の拡張性病変が, 硬化療法の適応となるが, 外科的結紮術を併用することでより大きな静脈瘤も治療可能となってきた。潰瘍を伴う重症例では深部静脈系の検討が必要であるが, 適応条件をみたせば, 侵襲の小さい本法で治療効果が期待できる。主な禁忌として, 凝固亢進状態および歩行不能者, 動脈閉塞性疾患患者が挙げられる。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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