皮膚
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外科的結紮術併用硬化療法の反射式光電脈波法による他覚的評価
磯ノ上 正明谷 守撫養 宗信後藤 秀樹小塚 雄民浅田 裕司本多 朋仁
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1995 年 37 巻 5 号 p. 677-682

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抄録

外科的結紮術併用硬化療法の治療効果を血行動態的に評価するため大伏在静脈起始部に逆流を有する1次性静脈瘤76肢に対して治療前後で反射式光電脈波 (PPG) での1/2静脈再充満時間を計測した。
正常肢10.9±3.7秒 (Mean±SD) に比し静脈瘤肢4.4±2.7秒と有意に短縮していたが術後は10.4±4.7秒と有意に延長した。また結紮術のみでも8.6±3.6秒と延長効果がみられた。PPG上, 膝部結紮術の有無による差は認めなかったが, ドップラー法による伏在静脈本幹の逆流残存率は膝部結紮を加えた群が有意に低かった (77%対37%)。短期的な評価ではあるが, 結紮術併用硬化療法は静脈機能の改善をもたらすと言える。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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