皮膚
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肺癌に合併した悪性血管内皮細胞腫の1例
柳田 邦治鈴木 智博臼田 俊和中西 和夫
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1999 年 41 巻 4 号 p. 440-445

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抄録

73歳, 男性. 頭部に赤黒色腫瘤を生じ, 某病院で手術をうけたが局所再発と局所転移を生じたため当科を初診した. 広範囲切除及び分層植皮術を施行した. 組織所見, 第皿因子陽性所見より悪性血管内皮細胞腫と診断し, 化学療法も併用した. Gaシンチ, CT等の精査でも明らかな転移は認められず, 経過も良好であった. しかし, 手術後6年目頃より, 呼吸困難, 血痰を認めるようになったため精査を行ったところ, 肺原発の扁平上皮癌であることが判明した. 化学療法, 放射線療法を行ったが, 呼吸不全で死亡した (80歳). 悪性血管内皮細胞腫に対する化学療法も肺癌の-因と考えられるものの, 喫煙が癌の発生に関与した可能性が高いと考えられた. (皮膚, 41: 440-445, 1999)

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