皮膚
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スキンケアの理論と実際湿度環境と皮膚バリアー維持機構
伝田 光洋
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1999 年 41 巻 5 号 p. 518-523

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抄録

スキンケアにおいて保湿剤の重要性は経験則的に知られてきたが, 最近になって角質層の水分維持が, 皮膚全体の状態を良好に保つために必要であることが皮膚科学的に証明された。また一般的にドライスキンと呼ばれる状態においてどのような変化が生じているのかも, 分子レベルで明らかにされつつある。さらに皮膚の最も重要な機能の一つであるバリアー機能のメカニズムの解明に伴い, そのホメオスタシスを正常に保つことによる新しいスキンケアの可能性も示唆されている。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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