皮膚の科学
Online ISSN : 1883-9614
Print ISSN : 1347-1813
ISSN-L : 1347-1813
掌蹠の色素斑のレーザー治療について
手塚 正遠藤 英樹磯貝 理恵子亀山 裕子杉原 和子上埜 剣吾藤井 真阪本 ゆり古賀 千律子矢島 あゆみ
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 1 巻 1 号 p. 47-52

詳細
抄録
掌蹠の良性の色素斑 (先天性色素性母班6例, 後天性色素性母班29例) を有する35例に炭酸ガスレーザー治療およびQ-スイッチルビーレーザー治療を行い効果を判定した。炭酸ガスレーザーで治療を受けた19例中17例は完治し, 2例に僅かの色素の再発が認められた。この例は先天性色素性母班の症例であった。Qスイッチルビーレーザー治療を受けた16例中, 完全に治癒した症例は7例であった。一度治癒と判定された11例中4例に再燃が認められた。先天性色素母班の3例には無効であった。掌蹠の良性の色素斑は先天性色素性母班を含めて炭酸ガスレーザーで焼却するのがのぞましい。
著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top