抄録
介助機器を用いた介助負担の軽減について,車いすや移乗補助機,つり上げ式リフトなどの例を示しなから,以下のことについて記述した.1)人と家族あるいは介助者の「身体障害や生活方法の考え方」で,自立機器になったり介助機器になったりすること.2)福祉機器の選び方や使い方を知っていると,自立できたり,介護負担の軽減につながること.3)リフトでは,目での確認やスイッチ操作など,本人ができることを見いだし作業の分担を図ることで,本人の自信にもなり,介助負担の軽減につながる.4)介助負担を軽減するためには,本人と家族の生活行為の流れを分析し,その姿勢や介助機器の種類,配置について検討し,介助負担が少ない介助方法を発見すること.