バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
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研究
  • 羽場 俊広, 鈴木 光, 漆畑 俊哉
    2024 年 48 巻 4 号 p. 196-203
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,大腿セグメントの定義の違いが着地時の膝関節内外反角度に与える影響を明らかにすることである.健康な女子大学生 25名を対象とし,高さ 30 cmの台から外側方向への片脚着地動作を解析した.膝関節内外反角度を Plug-in Gaitの基準( PiG条件)と大腿骨内外側上顆に貼付したマーカーを基準( TEA条件)の 2種類の大腿セグメントで算出し,二次元(前額面)および三次元角度を比較した.二次元角度では異なる大腿セグメント間で類似した変化を示したが,三次元角度では PiG条件と TEA条件で類似した変化を示さず,膝関節の運動方向が異なった.大腿セグメントの定義により出力される膝関節内外反角度が異なることが示され, PiG条件では膝関節屈曲に伴うクロストークが発生しやすいことが明らかとなった.
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