バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
美術に表現された躍動感(<特集>バイオメカニズム的 美の探究)
宮永 美知代
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2002 年 26 巻 3 号 p. 127-131

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抄録
躍動感はある意味で美術の本質を言い表した言葉である.生き生きとした,今にも動き出しそうな,そのようなダイナミズムを空間芸術(絵画や彫刻)として表現することができたなら,それは造形の一つの成果といえよう.時代とともに表現として深まっていった躍動感がある.また,20世紀の科学技術の急速な進歩に影響を受け,近代美術に現われた躍動感がある.そして,一見スタティックで無表情に思われている能面の中にも躍動感がひそんでいる."躍動感"をキーワードに美術に表現された人の姿の躍動感を概観する.
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© 2002 バイオメカニズム学会
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