バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
研究
根拠に基づく治療方針決定手段としてのインプラント植立評価システムの開発
更谷 啓治龍田 光弘川添 堯彬岡 久雄ウィジャヤ サストラ・クスマ小嶋 英幹
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2002 年 26 巻 3 号 p. 150-158

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抄録
今回の研究では,以前に開発したT-Mテスタを歯科インプラントの積立状態を臨床で評価できる装置として開発することを目的とした.われわれは,この新しい装置をインプラント・ムーブメント・(IM)チェッカーと名づけて,インプラント・ムーブメント(IM)スコアーという指標を提案した.この装置の基本特性と測定プローブ臨床使用の可能性について,人工歯植立模型とインプラント植立模型で実験した.臨床例については,上部構造装着によってインプラトに力が加わってからの経日変化をチェッカーで測定した.IM値は,初期の20日のうちに,急激な値の減少を示した.このことから,IMチェッカーによって,インプラントの状態を評価できることかわかった.
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© 2002 バイオメカニズム学会
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