抄録
国内では静磁場強度が最大7 T(Tesla)のMR(Magnetic Resonance)装置の臨床使用が2024年2月に承認されたが,臨床現場に導入された事例は未だ確認できていない.一方,国外では2017年に7 T-MR装置の臨床使用が認可されている.静磁場強度の向上と共に画質が向上するが,7 T以上の超高磁場MR装置の性能を効率よく引き出すには,ハードウェア,ソフトウェアなどの最適化が欠かせない.さらに,生体組織への影響も大きくなることが危惧されており,安全対策も欠かせない.これら両面に関する研究が進められているが,国内外ともに7 T-MR装置の臨床使用適用部位は頭部と四肢に限定されている.今回は,7 T-MR装置の臨床利用状況に加えて,その臨床応用へ向けたハードウェアや安全対策に関する研究について解説する.