素粒子論研究
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量子力学における測定・相関・文脈性(基研研究会 量子科学における双対性とスケール,研究会報告)
小澤 正直
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2012 年 119 巻 4A 号 p. D210-D228

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抄録

量子測定は,測定対象と測定装置の間に相関を確立することであるとよく言われるが,その正確な意味について充分な理解が得られているとは言えない.本稿では,この問題を解明するために,エンタングルメントでは表現できない,二つの物理量が異なる時刻でもつ値の相関に関する理論を展開し,量子測定が実現する対象と装置の間の相関の意味を解明する.この成果に基づいて,非可換物理量の同時測定に関する理論を展開し,その可能性と特徴付けを与える.また,これらの成果を通して,測定が達成されると言うことが量子力学的文脈性にどのように関わるかを考察する.

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© 2012 著者
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