素粒子論研究
Online ISSN : 2433-2895
Print ISSN : 0371-1838
福留氏の剛体モデルについて
豊田 利幸
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 21 巻 1 号 p. 96-102

詳細
抄録
福留氏が素研Vol.20, No.4, No.5に発表された剛体モデルの論文について二、三の注意をのべる。これが建設的なものでないのは残念であるが、私自身も誤りをおかしているかもしれないから、素研誌上を借りて気楽に討論してみたい。第一の論文において三次元の剛体モデルから出発し、これを四次元空間に拡張し、次に福留氏は具体的なモデルを離れて群論的に論じ、最後にstrangenessを導入するためには複合剛体モデルが必要なることを指摘し、第二の論文において同様のことをDiracの4-成分spinorについてreformulateしておられる。
著者関連情報
© 1960 著者
前の記事 次の記事
feedback
Top