抄録
最近のγ+α→α+π°の実験を分析するときに,物理以前にきまる性質をのべた.i)この過程では電気的多重極輻射は全然寄与しない.ii)磁気的多重極輻射の中でも磁場だけしかきかない.iii)π°は入射光子の前方及び後方(0°及び180°)には決して出ない。角分布は殆んどsin^2Qと考えてよい。iv)もし仮りに偏つた光を使つたとしたら,この過程は偏りに直角の平面でおこる確率が最大で,偏りをふくむ平面では決しておこらないい。結論i)-iv)は神様でも同じことを与える,定量的なことはまだ全然やつてない。