測地学会誌
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つくば32m VLBI観測局・相関局における10年間のVLBI活動
小門 研亮栗原 忍松坂 茂
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2008 年 54 巻 4 号 p. 221-231

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抄録

国土地理院のつくば32mVLBI観測局は1998年に建設され, 今年で10年目を迎える. つくば32mVLBI観測局は日本経緯度原点の方位原点であり, 国土地理院における国内VLBI観測 (JADE観測) の中心として活動している. この10年間で, VLBI観測の高度化を目指し, 観測記録装置の更新や高速ネットワークを用いたデータ転送方式の導入などのシステム更新を実施してきた. 現在, 参加観測数は年間約190回にまで増加しており, 国際VLBI事業 (IVS) においても重要な観測局となっている. また, 国土地理院はつくばVLBI相関局を有しており, 国内・国際観測の相関処理を実施している. 相関システムは2005年にハードウェア相関システムからソフトウェア相関システムに移行された. 現在, つくばVLBI相関局は年間100以上の観測データを処理している.

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