測地学会誌
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K5VLBIシステムにおけるVLBI標準インターフェース対応への取り組み
小山 泰弘近藤 哲朗関戸 衛中島 潤一木村 守孝竹内 央
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2008 年 54 巻 4 号 p. 249-258

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抄録

K5VLBIシステムの開発は1999年に始まり, 観測セッションの目的に応じて変化する観測形態や設定に対して柔軟に対応できるようにするため, 多種多様な観測システムやデータ解析システムが開発されてきた. K5VLBIシステムは, コンポーネント化されたハードウェアとソフトウェアを組み合わせることで, 高速ネットワークを用いてデータをリアルタイムに伝送して処理することや, さまざまな観測モードに対応することを可能にしている. 一方, 異なる機関で独立に開発された観測装置やデータ処理装置間の相互接続性を確保するため, VLBIに関連する研究者が集まってVLBI標準インターフェース (VSI) の仕様が議論され, 制定されている. VSIのうち, ハードウェアの仕様を定めるVSI-Hでは, 異なる装置を接続するインターフェースの電気的および物理的な特性を規定しており, このインターフェースを採用した装置同士を容易に接続することを可能にすると期待されている. 本論文では, K5VLBIシステムにおいて, VSI-Hに対応させるための開発などを中心に報告し, 国際標準化への取り組みや相互接続性の確保について述べる.

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© 日本測地学会
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