1968 年 2 巻 3 号 p. 49-61
本続稿では,まず,前の構造的,技術的アプローチにつづいて対照的な人間的アプローチを取り扱う.人間的アプローチは人間観やアプローチの仕方で種々に区別される.ここでは操縦的と権力均等化的とに分け,とくに後者の発展と問題点と将来の動向を見る.つぎに,本格的な組織の変革理論を考え,分析的アプローチの意義と限界を問題とし,組織史的および組織論史的認識に立つ総会的アプローチの重要性を説き,今日直面する組織の変革実践において組織の理論,政策,歴史の統一を論じ,組織の変革理論の現代的意義を解明する.