組織科学
Online ISSN : 2187-932X
Print ISSN : 0286-9713
ISSN-L : 0286-9713
特集
自己組織性と進化
今田 高俊
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 21 巻 4 号 p. 2-11

詳細
抄録
 組織変動の動的な過程を理論化するために,組織進化論が注目されている.この理論は自己組織化パラダイムにもとづき,進化を《ゆらぎをつうじた秩序形成》として捉え,ゆらぎはランダムではなく,系統的な歪みをもつと考える.それは,ダーウィン流の進化論にみられる盲目的進化を拒否し,ゆらぎを組織内での絶えざる差異化とリフレクション(自省作用)の営みの反映として位置づけようとする.
著者関連情報
次の記事
feedback
Top