2018 年 42 巻 p. 25-29
症例は52歳女性。糖尿病性腎症による慢性腎不全患者。低体温、意識障害を認め当院へ 救急搬送となった。来院時の体温25.3℃、収縮期血圧70㎜Hg、拡張期血圧40㎜Hg、心拍数40拍/ 分の洞性徐脈、心電図ではJ波が認められた。UN:121.6㎎/dl、Cr:13.2㎎/dl、慢性腎不全の急性増 悪による尿毒症のため、体動困難、低体温になったと診断された。尿毒素の除去と復温を同時にお こなう必要があり、血液透析を用いて効率よく復温可能であったので報告する。