社会政策
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造船業における雇用構成の規定要因 : 社外工比率上昇の要因について
藤井 浩明
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キーワード: 造船業, 雇用, 社外工, 労使関係
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2009 年 1 巻 2 号 p. 64-76

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抄録

本稿の課題は,造船所の労務管理・労使関係の関係者からの聞き取り調査により,現在の造船業における生産現場の雇用構成の特徴および雇用構成を規定する要因を明らかにすることである。造船業では古くから社外工依存度が高いことが明らかになっているが,そのような雇用構成が現在ではどのように変化し,それがどのような経営環境・労働環境に起因しているのについて改めて分析を行う。今回の調査では,1980年代以降,社外工比率が急上昇し,極めて社外工比率が高くなっていることが判明した。また,社外工比率が高い要因については,生産工程・労働特性の特徴に起因することが改めて確認され,さらに製品市況動向・労働市場・労使関係・労働行政の変化の視点からは,合理化施策の影響や社外工労働市場の特性,労働組合の抑制力の欠如,請負適正化への対応など,新たな規定要因が確認された。

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© 2009 社会政策学会
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