社会政策
Online ISSN : 2433-2984
Print ISSN : 1883-1850
特集■正社員の労働時間,非正社員の労働時間
労働時間問題へのもう一つのアプローチ
―要員をめぐる話し合いに焦点を合わせて―
禹 宗杬
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 10 巻 1 号 p. 75-83

詳細
抄録

 この小論では,労働時間問題へのもう一つのアプローチとして,要員をめぐる労使の主体的な話し合いに焦点を合わせて,検討を行った。そのうえで,要員の設定あるいはそのチェックに関して,当事者の労使が,本当のことをよく知らないのではないか,という仮説を提起した。 それをふまえ,労働時間短縮に向けた実践可能な道として,次のような提案を行った。まず,労働者の希望労働時間と希望生活時間を正確に把握するとともに,企業や組織にとって長期的に必要な要員数を正しく算定すべきである。それに基づき,要員算定・運用において,①WLBに必要な余裕と,②創意工夫に必要な余裕を保てるように努力しなければならない。次に,労働時間と要員をめぐって事後に話し合う現在のやり方を改め,労使間で事前に話し合う慣行を作り上げるべきである。

著者関連情報
© 2018 社会政策学会
前の記事 次の記事
feedback
Top