新型コロナ感染症の蔓延により対面での交流が制限される場面があった。社会的つながりの状況とそれを維持する手段のひとつであるビデオ通話の経験,関心の程度とそれらに関連する要因を,内閣府が実施した個票データを用いて,一般高齢者についてロジスティック回帰分析により明らかにした。
その結果,感染拡大前に比較して,拡大下では会話人数が少ない者の割合,社会とのつながり満足度が低い割合,がそれぞれ大きくなっていた。感染拡大後にビデオ通話の経験・関心について「利用したいと思わない」の割合が男女ともに最も大きくなっていた。新型コロナ感染拡大後に,社会的満足度の低下を認識した一般高齢者が,ビデオ通話を希望する群と利用したくない群の二層に分かれていることが示された。
ビデオ通話を利用希望せず孤立を許容する群においても,孤立の状況が精神的健康などに関連すると考えられ,それぞれのニーズに沿った支援が必要である。