社会政策
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小特集5 介護サービスにおける評価および関連制度の動向と課題:スウェーデン、韓国、日本の事例
介護保険事業計画における評価指標
――全国の市区における活用の状況――
平岡 公一佐藤 雅子
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2024 年 16 巻 1 号 p. 239-251

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抄録

 介護保険事業計画における評価は、介護保険法改正により実績の評価が義務付けられ、厚生労働省によりアウトカム指標を含む評価指標の活用が推奨されるなどの動きが生じたことで新たな局面を迎えている。本研究は、このような状況を踏まえて、介護保険事業計画(書)の事例分析と質問紙調査のデータ分析を通して、全国の市区の介護保険事業計画における評価指標の活用の現状と課題を明らかにすることを目的とするものであった。この目的のもとで4つの分析課題を設定し、分析を行った。分析の結果、①アウトカム指標の活用が、介護予防等の分野が先行する形で進展しているが、戸惑いや困難に直面する自治体も少なくないこと、②多くの市区で、独自の政策体系の中に適切にアウトカム指標を位置づけようとする取り組みが進んでいること、③評価をめぐる政策の影響で介護保険のニーズ基底型計画の性格が弱められていることはないこと、などが確認された。

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