2026 年 18 巻 1 号 p. 128-139
本稿では、プラットフォーム労働の実態について、とくに日本型雇用システムとの関連性から検討する。アマゾンを中心とした配送業のプラットフォームワーカーとそれを組織する労組専従への調査に基づき、いかに労働の履行可能性が確保されるのかを議論する。その結果、日本ではアマゾンフレックスに基づくアマゾンと労働者の直接契約、アマゾンが指定する配送業者(デリバリープロバイダー)との契約、既存の配送業での労働という三つの労働の組織化形態があることを明らかにし、それぞれの雇用システムとの関連を順に「理念型に近いプラットフォーム労働による抜け道(直接管理)」「外延化された日本型雇用システムへの相乗り(間接管理)」「日本型雇用システムへの相乗り(間接管理)」として特徴づけた。この複数的な労働組織は、日本型雇用システムの特徴としての周辺労働力の活用と、日本における既存の配送システムの存在によって可能になっていた。