抄録
プロジェクト実行の際, 様々な問題が発生する中でプロジェクトマネジャは経験により多くの問題に対応する知識を培っていく. この課程で, プロジェクトマネジャは経験によって, 問題を認知する構造が頭の中に形成されていると考えられる. 本研究では, ITプロジェクトにおける成功と失敗の要因と要因間の関連を組織的に求め, 要因間の構造化を行うことで, 問題認知構造モデルを構築した. 更に, 複数のプロジェクトマネジャのISM構造を精査することで, プロジェクトマネジャ経験者に共通の問題認知構造が存在する事を確認したので報告する.