抄録
政府調達制度の見直しの一環として, プロジェクトマネジメントの手法の一つであるEVM(Earned Value Management)の導入が検討されている. れに伴い, 国内ベンダーが一斉にEVMの活用方法や有効性を検証し始めている. EVM導入の目的は, 精度の高い作業計画を作成したり, プロジェクト遂行時のパフォーマンスの監視等を行うためである. (1)政府が導入を牽引していること, (2)電子政府の構築に伴う情報システムに係る調達の増加, (3)政府調達における問題点の解決等, EVM導入の背景が1990年代の米国と類似している. また, 英国においては, 数年前からEVMを導入し始めており, 日本より数歩先を進んでいる状況であることから, EVMを正しく理解し活用するためには, この2カ国が手本になると考える. そこで,本論文では, 欧米におけるEVM導入の背景, 目的及びメリットとEVM導入時の課題を整理する.