プロジェクトの小規模・短期間化,海外オフショア開発による費用削減を背景に,低コスト・短納期化への圧力が高まっている.プロジェクトマネジメントについては,PMBOKを基礎にした手法が主流であるが,ゴールドラット博士の著書「クリティカルチェーン」により,TOC-PM(Theory Of Constraints・Project Management)が急速に注目を浴びている。これが魔法の杖であれば,急速な展開が期待されるが,海外事例ばかりで,国内には身近な事例が見あたらない.本稿では,コストと期間を大幅にカットすることを目標に,パイロットプロジェクトにTOC-PMを適用し,実践後の問題点評価を通して,具体的な運用について考察する.
