抄録
この論文では建設プロジェクト組織を生存可能システムモデルに基づいて定式化し,その枠組みの中で組織内の各機能特性と機能間と組織外の環境と組織間との結合関係を定式化こ従って考察する.建設プロジェクト組織を5つの管理階層から構成し,結合関係を情報の伝達・交換が行れる関係として定義する.この構造こ沿って組織の多様性を操作していると考える.そのような結合関係を考察するためには生存可能システムモデルの多様性方程式を導入し,管理階層の機能特性から操作されている多様性を分析する.その結果生存可能な建設プロジェクト組織構造の枠組みの理論的位置付けを提案する.