抄録
ITプロジェクトの成功は,要員の能力と数に依存する度合が大きい.従って,スケジュール及び品質を遵守するためには,納期およびマイルストンポイントに向けて,手持ち工数の過不足を定期的に評価し,不足であれば速やかに要員調達することが必要である.定期的評価は,計画外作業が発生したとき及び対策すべき遅延作業が発生したときの迅速な対応のために,特に有効である.評価時点以降の所要工数を把握し,プロジェクト制御する方式が,「残所要工数管理技法」である.これはEVA(アーンドバリュー分析)と同様の見積ベースの価値換算方式か用いている.