プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2006年度春季
セッションID: 1601
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1601 技術者の心理面に着目した普及戦略 : 新手法・技術等のスムースな導入をめざして(一般セッション)
原田 奈美池田 浩明松尾谷 徹Takumi Kusanagi
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抄録
新しい開発プロセスや開発標準等の手法を,社内に導入,展開,定着(これらをまとめて普及と称す)する際,推進側が意図するとおりに進まないことがある.普及に際しては,プロジェクトチームや技術者の状態に合わせて展開すること(普及戦略)が重要である.今回,筆者らはモティベーション研究の一環として,心理面に着目した普及モデルと普及戦略を構築した.普及の成否を決める要素として,(1)対象物の特性,(2)推進方法と手段,(3)推進者の特性(4)経営層の態度,(5)対象集団の特性,(6)他の集団からの情報・圧力,および(7)チーム内で個人が果たす役割の7つの要素を挙げた.またこれらの要素間の関係を検討し,普及モデルとして構築した.また,これらのモデルに合わせた普及戦略の案を策定した.今後は,定量的データによる測定を経てこれらのモデルを検証し,普及や導入の仕事に携わる多くの技術者に展開していきたい.
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© 2006 プロジェクトマネジメント学会
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