抄録
近年,様々な分野でビジネスのグローバル化が進んで日本企業が英文で契約を交わす場面が増え,英文契約書の処理量が増大している.しかし,英文契約書のページ数は膨大であるため,その内容の評価には多大な労力を必要とし,また,要注意箇所を見逃すリスクが高い.そこで我々は,英文契約業務においてはシステムによる支援が有効であると考え,英文契約書評価支援システムを開発した.本システムは,重要語の有無,設計パラメータの大きさ等を評価し,要注意箇所を抽出する機能を持つ.まず,過去の事例を基に契約に関するナレッジを収集し,要注意箇所抽出ルールを作成した.次にそのルールを実契約案件に適用した結果,要求仕様書の要注意箇所のうち,約70%を自動抽出できる見通しを得た.