抄録
プロジェクトを成功させるためにはプロジェクトマネジメントの85%をコミュニケーションに費やす必要があるとされている.チームビルディングが進みコミュニケーションが十分であるチームではパフォーマンスが最大に発揮され,相互に依存関係を保ち,課題に円滑かつ効果的に対処できるといわれている.今回,チームメンバのコミュニケーションの質と量を改善すること,自発的行動を向上させることの2つを目的とした.その目的を達成するための改善施策を試行した.施策の有効性については,組織活動計測システムを用いて組織活動を自動計測し可視化し定量的で客観的なモニタリングを行なった.本稿では,それぞれの施策と組織活動計測システムでのモニタリングについて考察を行なう.