プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2011年度春季
セッションID: 2308
会議情報

2308 日本のITプロジェクトにおけるリスクマネジメントの適用 : PMBOKを主な題材として(一般セッション)
岡田 清久
著者情報
会議録・要旨集 オープンアクセス

詳細
抄録
PMBOKは,実勢上の標準とみなされており,プロジェクトマネジメントの体系的な知識を広めた意義は大きい.しかしながら,日本のITプロジェクトにおいては,プロジェクトの成否を決する要素が,PMBOKのカバー範囲内の要素でない場合が多く,"PMBOKが対応している範囲"以外にリスク(ないしは問題)が存在する場合,PMBOKは役に立たないと誤解される可能性がある.このようなPMBOKが役に立たないようにみえる場合とはどのような場合か整理し,PMBOKの知識エリアに示されるようなリスクマネジメントと日本のITプロジェクトの実情との間にギャップがあることを示す.次に,PMBOKのプロジェクト・リスクマネジメントの課題として,知識エリアの記述内容が具体性を欠くこと,および,そのマネジメント・プロセスが使いにくい面があることについて示す.最後に,リスクマネジメント適用について更に考察する.
著者関連情報
© 2011 プロジェクトマネジメント学会
前の記事 次の記事
feedback
Top