抄録
企業内会議は社長や役員からの方針伝達・経営状態周知のような上位下達を意図するものから,社員からの業務報告や改善活動のプレゼンテーションなど様々なものがある.いずれもその開催規模,参加人数により準備内容や準備期間は異なる.またその開催運営においては,定期的に開催されるものであれば運営のためのノウハウや暗黙知が運営組織に蓄積され,それらの活用によりスムーズに準備・開催が行われるが,初めて開催する会議などそのような知識が無い場合,進行させるのが困難な状態に陥ることも予想される.ここではそのような事態を避けるために企業内会議の準備・開催においてリスク・マネジメントを中心にプロジェクトマネジメント技法の適用を試み,その有効性の実証事例を紹介する.