抄録
日本においてソフトウェア分野における人材が質・量ともに不足している.これは国際競争力に直結する深刻な問題であり,組み込みソフト系やエンタープライズ系の高度IT人材の育成が急務とされている.その問題を解決する策の一つとして,Project Based Learning(以降PBL)型の授業というものがある.PBL型の授業では,産業界のソフトウェア開発プロジェクト手法を完全に模擬して,顧客との合意を含めたシステム開発,移行を行う.これにより,より実践的な能力を向上させる事が可能となる.本発表では,農商工連携支援システムの開発を通して,PBL型の授業におけるスコープマネジメントの手法を提案する.