抄録
人は長年染みついた習慣や考え方を是認し,無意識的にそれらを変更せずに活動を続けていく習性がある.その理由は,習慣や考え方の変更は人に大きなストレスを与えるからである.本稿では,プロジェクトメンバ個人のありたい姿(理想像)を目標とし,その目標に向けて長年染みついた悪い習慣や考え方を改善していく"行動変革活動"が,プロジェクトメンバ個人の能力向上に貢献できることを提案する.更に一向に向上しない能力の開発については"アクションラーニング手法"による問題の明確化と行動計画の立案が有効であることを提案する.