抄録
ITスキル標準(ITSS)によるITエンジニアのスキル評価は一定の定着を見せている.しかし,現実のプロジェクトではITSSに定義された職種単位でメンバーがアサインされることは少なく,複数の職種を兼務することが一般的である.本研究では,ITSSに基づいたスキル調査データから,プロジェクトマネジメント職種を抽出し,キャリア意識およびスキルの自己評価について俯瞰する.またあわせて,情報処理推進機構(IPA)で定義された,共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)の「人材モデル」との比較を行う.