抄録
目に見えないソフトウェアを扱う開発では,近年,不確実性が増大しており,リスクマネジメントがより重要な活動となってきている.本来はリスクマネジメントを適切に実施する必要があるが,組織のプロジェクトマネジメント力や目的に適合したリスクマネジメントが実施できていない場合も多い.これらの課題を解決するために,リスクマネジメント成熟度モデルを開発した.本稿では,リスクマネジメント成熟度モデル,及び,リスクマネジメントをうまく実施するための3つの要素を紹介する.また,それらを社内に展開するために開発した,ガイドラインならびにe-Learningについても紹介する.