1999 年 1 巻 1 号 p. 13-19
本論文では,開発管理者に対するソフトウェアコスト制約を満足させるようなテスト工程管理を議論する.つまり,西脇らの提案したモデルに基づいて,単体テストにおいてソフトウェアコストの制約を考慮したテスト労力の最適配分問題,およびこのコスト制約と単体テスト終了後の各モジュールに対して所定の信頼度の要求値があるときのテスト労力の最適配分問題について考える.このとき,投入されるテスト労力量と達成されるソフトウェア信頼性を関係づけるために,テスト労力依存型ソフトウェア信頼度成長モデルを適用した.その結果,これらの問題の数学的モデルが構築された.