プロジェクトマネジメント学会誌
Online ISSN : 2433-3069
Print ISSN : 1345-031X
製造システム柔軟性の定量的評価に関する一考察
大野 幸彦冨樫 建榎本 眞三栗田 恒雄
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1999 年 1 巻 1 号 p. 20-25

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抄録

本研究は、FMSの柔軟性を定量的に評価する方法論を開発することを目的としている。柔軟性の値は、製造システムの特性に影響する要因が変化できる範囲が広くなるほど大きな値を示すものと定義できる。柔軟性の解析のために、製造システムの動態に影響する4種類の要因を設定した。これらは、システムへ被加工部品が到着する時間間隔、加工時間、被加工部品の混合比率及び加工時間の標準偏差である。特定の製造システムの統合的な柔軟性を3次元座標を用いて表現することを提案しており、3軸各々の値はSIMANシミュレーションの出力データを用いて計算した。本研究で得られた主な結論は以下の内容である。(1)3次元座標を用いて製造システムの統合的柔軟性を表現する方法論を提案した。(2)3軸各々の値はSIMANシミュレーションを用いて定義した。(3)開発した方法論を用いて4製造システムの統合的柔軟性の定量値を計算した。

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© 1999 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
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