プロジェクトマネジメント学会誌
Online ISSN : 2433-3069
Print ISSN : 1345-031X
プロジェクトの構成要素とペリルの分類を利用したリスク事象特定法の提案
木野 泰伸
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2001 年 3 巻 6 号 p. 28-33

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抄録
リスク事業の特定プロセスでは, 通常, チェックリスクやブレインストーミングによって特定作業を実施する.しかし, プロジェクトには独自性があり, それぞれ個性を持っているため, チェックリストによる特定だけでは, 個性に対応することは難しい.また, ブレインストーミングもメンバーの経験に依存しているため, リスク事業の見落としが生じる危険性がある. そこで, プロジェクトの構成要素とペリルの分類による二元表を用いて, リスク事業を特定する方法を提案する.この方法は, プロジェクトの構成要素を洗い出し, 洗い出された全ての構成要素に対してリスク事業を検討することから, "もれ"が少なく, また, 前例や経験の無いプロジェクトにおいてもリスク事象の特定が可能であるという特徴がある.
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© 2001 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
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