2007 年 9 巻 6 号 p. 13-18
製造業の生産システム合理化を目的とするIT導入プロジェクトは失敗リスクが高い.このリスクを軽減するプロジェクト初期段階で取組むフィージビリティスタディ(以下FSという)の重要性とその進め方について述べる.このプロセスに思考を支援し表現手段を与える手段としてTOC (Theory Of Constraint),BSC (Balance Score Card),CMM (Capability Maturity Model)の概念を使って取組イメージを描いた.さらに,現状の制約に囚われないビジョンの重要性,課題の抽出,分析から解決策立案にTOCの「思考プロセス」が有効な手法であることを示す.