SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
層状リチウムニッケルマンガン複合酸化物におけるLi 脱離時の結晶構造変化
笹川 哲也原田 康宏浜尾 尚樹鹿島 徹也北村 尚斗井手本 康
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 1 巻 2 号 p. 63-66

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抄録

次世代高エネルギー密度リチウムイオン電池正極材料として期待されるLi過剰層状マンガン系酸化物Li1.2Ni0.2Mn0.6O2及びLi1.2Ni0.13Mn0.54Co0.13O2について、初回充放電過程における粉末X線回折を測定した。初充電過程において、六方晶(003)ピーク及び(018)ピークの半値幅が増大し、また半値幅の増大は充電レートを高めることで抑制されることを見出した。これらの結果は、初回充放電時に生じる層間距離の乱れが、充電レートを高めることで軽減されることを示している。

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