SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
磁気コンプトン散乱法を用いた希土類磁石のスピン・軌道磁気モーメントの評価
石橋 章司伊藤 真義櫻井 吉晴尾崎 公洋三宅 隆寺倉 清之
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 10 巻 1 号 p. 1-3

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抄録
 Nd 磁石に Dy を添加すると、磁化は減少する一方で、保磁力が増し高温性能が向上する。このことは、スピンと軌道磁気モーメントそれぞれの大きさと向きに対応付けて理解される。これらの磁気モーメントを正しく評価することは、高性能磁石材料開発の第一歩であると考えられる。本研究では、磁気コンプトン散乱と磁化率測定を組み合わせた実験手法と電子状態計算手法の両側面から、市販磁石材料について、スピン・軌道磁気モーメントの評価を試みた。
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