抄録
再生可能エネルギー機器用の構造用鋼として、コスト、余寿命のバランスのとれた鋼材の提案が求められている。コスト削減、余寿命予測のためには、構造用鋼の耐食性向上が必要となる。鋼の耐食性向上のために防錆剤としてインヒビターの利活用が広く検討されている。その防食効果発現機構検討技術として、硬X線光電子分光法を用いた固液界面解析技術の適用性を、広くインヒビターとして用いられる Mo 酸を用いて検討した。溶液中で Mo が6価で存在する可能性が高いことが確認できたが、Fe 上での状態は特定できなかった。